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個人加盟可能な労組新設 JAM・GUが結成 雇用形態の多様化に対応【労働新聞】

個人加盟可能な労組新設 JAM・GUが結成 雇用形態の多様化に対応

2019.05.09 【労働新聞】

 300人未満の中小製造者の労働組合が大半を占める産業別労働組合のJAM(安河内賢弘会長)は、このほど「JAMゼネラルユニオン」(JAM・GU)を結成した。個人で加盟が可能な労働組合で、職場に労働組合をつくりたいという労働者を支援する。非正規労働者、外国人など雇用形態の多様化に対応するとともに、中小企業で働く未組織労働者の「受け皿」としての役割を担う。最終的には、労働組合の結成を促すことで組織の拡大をめざす。

 非正規労働者の増大や外国人労働者の受入れで雇用形態が多様化しており、労働組合の組織化が進まない現状がある。JAMでは労働相談ダイヤルを設置し解雇や賃金未払いなど個人の悩みに対応しているが、一人で悩んでいる者に対し個人加盟をしてもらう機能が十分ではなかったという。

 こうした状況から、個人で加盟できるJAM・GUを結成することとした。中小企業で働く未組織労働者の「受け皿」になり、職場に労働組合をつくりたいという労働者を支援していく。非正規労働者外国人労働者など労働組合に未加入の者を対象としている。

 「職場環境を変えたいという思いを持った人たちに手をさしのべたい」と川野英樹副書記長はいう。最終的には、労働組合の結成を支援することで自立を促し、組織を拡大していきたいという狙いがある。

 安心して働き続けることのできる職場づくりをめざしており、環境の改善に力を入れていく。具体的には、サービス残業と不正打刻の廃止、ハラスメントのない職場づくり、労働安全衛生、退職強要・勧奨のない職場――などに取り組む。

 団体交渉については、JAM・GUへ加盟する者には当初はノウハウがないことが考えられる。このような場合はJAMと一緒になって取り組む。団体交渉では、健全な労使関係を築いていくとしている。

 集団的労使関係のなかで、ISO26000(社会的責任)の日本版であるJISZ―26000について確認・確立し「働きがいのある人間らしい仕事(ディーセントワーク)」を通じた生活水準改善の実現を基本理念とする。

 

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